こんにちは、bashiです。
今日はルワンダの大統領について取り上げます。
名前は「ポール・カガメ」。彼は「ルワンダの英雄」ともてはやされる一方、「独裁者」と批判されることもあります。
一体、「ポール・カガメ」とはどのような人物なのでしょうか。
<目次>
「ジェノサイド」を終結させた「英雄」
突然ですが、皆さんは「ルワンダ大虐殺(ジェノサイド)」についてご存知ですか?
カガメ現大統領です。
カガメは内戦中、隣国ウガンダへ逃れたツチ族難民によって構成された反政府組織(当時政権を握っていたのは多数派のフツ族)・「ルワンダ愛国戦線(RPF)」の最高司令官であった。ジェノサイドが発生すると、ツチ族をジェノサイドから救うという名目のもと、RPFはルワンダに攻め入り、全土を制圧。ジェノサイドを終わらせました。
カガメは副大統領兼国防相やRPF代表を歴任した後、2000年に正式に大統領に就任しました。
1994年のジェノサイド以降、2003年と2010年に大統領選挙が行われたのですが、いずれも90%以上の得票率で当選。国民からの支持は非常に絶大と(数字からは)言えます。
以前の記事でも取り上げたように、ルワンダはジェノサイドから今日に至るまでの急速な経済発展、特にICT分野の発展が目覚ましく、街中にゴミ一つ落ちていないクリーンな環境で、治安が良く安心して暮らせる国を実現しています。この「アフリカの奇跡」と言われるジェノサイドからの復興の立役者として、ポール・カガメはルワンダ国内外問わず多くの人たちから「英雄」としてたたえられています。
批判的な勢力は徹底的に排除する「独裁者」?
しかしながら、カガメに対しては「独裁者」だという批判もあります。
例えば、2010年の大統領選時には、立候補を予定していた反政府を掲げる野党の候補者が、書類の不備を理由に立候補を取り消される事案が発生。また、選挙前にカガメ政権に批判的な野党幹部が謎の死を遂げたり、カガメ大統領に対してネガティブな記事を書いたジャーナリストが逮捕されたり、と反政府勢力の言動を徹底的に弾圧しています。
(出典)
(出典)
また、2015年には大統領の任期にかかる憲法を改正し、
カガメ大統領は2034年まで大統領の座に居座ることができるようになりました(というより意図的に憲法を変えた?)。
(出典)
今後のルワンダについての考察
ではもし、カガメ大統領がいなくなったら、
ルワンダはどうなるのでしょうか?
ひょっとすると、今保たれている秩序が乱れ、再び民族紛争が始まるかもしれません。
でも、国民一人ひとりが、2度とあの「悲劇」を繰り返してはいけないという認識が深く刻まれているはずです。
このブログにも随時情報発信をしていくので、よろしくお願いします。
bashi
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